アジア圏における鉄道のダイナミズムは、日本以外の国々でも目覚ましい進化を遂げています。特に中国とインドの2大国は、国家規模のインフラ投資によって世界の鉄道勢力図を塗り替えつつあります。
中国の高速鉄道網は、わずか20年足らずの間に総延長4万5000キロ超へと達し、世界の高速鉄道の総延長の過半数を単独で占める規模となりました。「八縦八横」と呼ばれる国家幹線構想のもと、主要都市間を最高時速350キロの「復興号」が結び、内陸部や高冷地、砂漠地帯に至るまで路線網を拡大させています。圧倒的な建設スピードと国家主導の資金投入力は、他国の追随を許さない規模を誇ります。
一方、1日あたり2000万人以上を運ぶインドの鉄道事情も大きな転換期を迎えています。長年課題とされてきた老朽化インフラの刷新を進めるため、国産の準高速列車「ヴァンテ・バーラト急行」の大量導入や、電化率の向上を急速に推進しています。さらに、日本の新幹線技術を導入したムンバイ〜アーメダバード間の高速鉄道プロジェクトなど、安全性と定時性を重視した近代化へと舵を切っています。