園芸店を訪れると「なでしこ」と「ダイアンサス」という2つの表記を目にします。結論から言えば、植物分類学上は同じナデシコ科ナデシコ属(Dianthus)の植物です。一般的に日本在来種や東アジア原産の古典的な品種を「なでしこ」、ヨーロッパで品種改良された園芸交配種や海外原産種を「ダイアンサス」と呼び分ける傾向があります。
1. カワラナデシコ(大和撫子)
日本原産の多年草。花びらの先が細かく糸状に裂けた繊細な姿が特徴です。開花時期は6月〜9月頃で、山野の風情を感じさせる楚々とした佇まいが魅力です。
2. セキチク(唐撫子)
中国原産で、平安時代に渡来しました。カワラナデシコに比べて草丈が低く、花びらの切れ込みが浅く、はっきりとした鮮やかな花色を咲かせます。
3. ヒゲナデシコ(アメリカナデシコ/美女撫子)
ヨーロッパ原産で、茎の先端に多数の小花が集まってドーム状に咲くボリューム感が特徴。花の根元にヒゲのような細い苞(ほう)葉があることから名付けられました。
4. 四季咲きダイアンサス(テルスターなど)
セキチクとヒゲナデシコなどを交配して作られた強健な園芸品種。耐暑性・耐寒性に優れ、春から秋(4月〜11月)まで長期間にわたって次々と花を咲かせるため、現代のガーデニングで最も広く普及しています。