友人代行を利用する動機は、単なる「見栄」や「サクラを使った人数合わせ」だけにとどまりません。依頼者がサービスを利用するに至る心理や理由を掘り下げると、現代の複雑な人間関係や家庭環境が浮き彫りになります。
最も多い相談理由の一つが、新郎新婦間における招待客数の極端な格差です。例えば、新郎側が職場関係や地元の友人を含めて50名規模であるのに対し、新婦側が上京組や少人数交際で15名しか集まらないといったケースでは、両家の親族から体裁を心配されるプレッシャーが生じます。対等な見栄えを整えるための現実的な解決策として、代理出席が選択されています。
また、昨今は「招待した友人が急な体調不良や仕事で欠席になった」という直前の穴埋め需要や、「過去の友人関係をリセットしており、今の自分を祝福してくれる形式上の友人が欲しい」というケースも珍しくありません。友人だけでなく親族や職場上司の代理出席サービスと併用し、理想的な披露宴の形を作り上げる新郎新婦も確実に存在します。
一方で、多くの依頼者が「偽りの友人を呼ぶことへの罪悪感」を抱えています。しかし、式を円滑に進行させ、パートナーや列席する親族を不安にさせないための「思いやりとしての防衛策」と割り切ることで、心の負担を軽減して当日を迎える方が大半です。