シリーズを語る上で避けて通れないのが、ブライアン・オコナー役を演じたポール・ウォーカーの急逝です。
2013年11月30日、第7作『ワイルド・スピード SKY MISSION』の撮影期間中、ポールは自身が主宰する慈善団体のチャリティイベントからの帰路、友人が運転するポルシェ・カレラGTの助手席に乗車中にクラッシュ事故に遭遇。車は炎上し、40歳の若さで命を落としました。全世界のファンとキャスト陣が深い悲痛に包まれた瞬間でした。
撮影半ばで主役を失った製作陣は、作品の中止も検討しましたが、「ポールの生きた証を完璧な形で残す」ことを決断。ポールの実弟であるカレブ・ウォーカーとコディ・ウォーカーがスタンドイン(代役)を務め、最先端のCG技術でポールの顔を合成することで『SKY MISSION』を完成させました。
劇中ラスト、ドミニクとブライアンが並走した後に別々の道へと車を走らせるシーン、そして背景に流れるウィズ・カリファ feat. チャーリー・プースの楽曲『See You Again』は、映画史に残る感動的な追悼シーンとして語り継がれています。劇中のブライアンは「引退して家族と平穏に暮らしている」という設定になっており、ドミニクたちの会話の中でも常にその存在が大切に守られています。