横浜市栄区の東南端、市内最大級の緑地帯である横浜自然観察の森に隣接する「上郷森の家」は、もともと市民の野外活動や学校行事などを支える公共施設として1990年代に開設されました。しかし、建物の経年劣化や多様化する市民レジャーのニーズに対応するため、民間活力を導入したPFI方式による大規模リニューアルが実施され、従来の研修施設的な佇まいから自然共生型のアウトドアリゾートへと生まれ変わりました。
リニューアルにおける最大のポイントは、「自然との調和と快適性の両立」です。老朽化したインフラを一新し、木のぬくもりを活かした内装デザインを採用。さらに、敷地内の森の景観をダイナミックに取り込んだウッドデッキやキャビン型グランピングエリア、本格的なバーベキュー場を整備したことで、小さな子ども連れのファミリーから大人のグループ旅行、ソロでのワーケーションまで受け入れる柔軟な空間設計が実現しました。
また、隣接するフォレストアドベンチャーや自然観察センターとの回遊性も高まり、単なる「泊まる場所」から「一日中森の中で五感を研ぎ澄ませて過ごす体験拠点」へと進化を遂げた点が、再注目を集める大きな要因となっています。