もうひとつ、彼女の過激シーンとして語り継がれているのが、2017年公開の内田英治監督映画『獣道』での熱演です。伊藤沙莉はこの作品で長編映画初主演を務め、宗教施設やヤンキー一家、風俗の世界を転々とする過酷な運命を背負った少女・愛衣を見事に演じきりました。
作中ではピンク産業の世界に身を投じる場面や、刹那的な暴力・性描写がリアルに描かれており、スリップ姿などの露出度の高い衣装やベッドシーンも登場します。しかし、ここでも直接的なヌード描写は行われておらず、カメラワークや絶妙な身体表現によって観客に濃厚な気配を感じさせる演出が取られています。泥臭く生きる少女の心情を生々しく表現した演技があまりにも鮮烈だったことから、ファンの間で「伝説の過激シーン」として記憶に刻まれることとなりました。