かつて女子アナにとってのゴールは、キー局のプライムタイム番組でメインキャスターを務めることだった。しかし今、その価値観は音を立てて崩れ去りつつある。背景にあるのは、若年層のテレビ離れとデジタル配信市場の爆発的拡大だ。
「局アナという肩書は、もはや絶対的な盾ではありません」。大手キー局を昨年末に退職した元アナウンサーはそう語る。制作費削減による番組の小粒化、コンプライアンスの厳格化に伴う不自由さ、そして何よりキャリア形成の制限。これらに疑問を抱いた優秀な人材が、自らの発信力と権益を求めて次々と局を去っている。
かつての「フリー転身=大手プロダクション所属」という黄金パターンも過去のものだ。現在では自ら会社を設立し、番組制作からスポンサー獲得、グッズ展開までを手がける「セルフプロデュース型独立」が主流となりつつある。