圧倒的な実績を誇る大阪桐蔭高等学校や、緻密な長打力野球で一代を築いた智辯学園和歌山高等学校。これらの名門校におけるスポーツスカウティングは、全国の中学シニアやボーイズリーグの有力選手を網羅する精緻なネットワークによって支えられている。
日本高等学校野球連盟(高野連)のガイドラインにより、1学年あたりの特待生人数には5名以内という明確な上限が設けられている。だからこそ、どの選手にその限られた「特待生枠」を割り当てるかの判断は極めて慎重だ。大阪桐蔭のように全国から厳選された精鋭を集める学校もあれば、地域に根差したスカウティングで骨太なチームを作る学校もある。制度のルールを守りつつ、いかにして勝てる組織を作るか。各校の指導者の手腕が試されている。