爆弾低気圧の襲来時、現場ではどのような事態が発生しているのか。過去の記録や被災者の証言を検証すると、都市部と積雪地帯のそれぞれで深刻なリスクが浮き彫りになります。
積雪地帯において最も恐れられているのが、風速20m/sを超える暴風が雪を巻き上げる「ホワイトアウト」です。北海道や東北地方の幹線道路では、見通しが完全にゼロとなり、数十台から100台規模の車両が立ち往生する事故が繰り返されています。
「前を走る車のテールランプすら見えず、道路と側溝の境目が完全に消えた。車外に出れば凍死の恐怖、車内に留まればマフラーが雪に埋まって一酸化炭素中毒になる恐怖で生きた心地がしなかった」――当時の被災ドライバーが残した手記には、自然の猛威に対する剥き出しの恐怖が綴られています。
一方、首都圏をはじめとする太平洋側の都市部でも被害は甚大です。爆弾低気圧の通過に伴う強風により、鉄道各社の計画運休や大幅な遅延、航空便の欠航が相次ぎます。SNS上では「朝は快晴だったのに午後から看板が吹き飛ぶ暴風になった」「電車が止まり駅前に数千人が滞留してパニック状態になった」といった現場の声がリアルタイムで拡散され、油断していた都市生活者の足を直撃しています。