彼らの会話に耳を傾けてほしい。「バナナ」「ポパイ」「グラシアス」――一見すると意味不明な呪文のようだが、実は計算し尽くされた言語構成がそこにある。監督であるピエール・コーフィンが自ら声を吹き込むこの言語は、日本語、フランス語、スペイン語、英語などの音素を絶妙にミックスして作られたものだ。
字幕や吹き替えなしでも、全世界の観客が同じタイミングで笑える。サイレント映画時代のチャップリンやバスター・キートンが確立した「身体的ユーモア」を、21世紀の最新アニメーション技術で現代に蘇らせた点が極めて画期的だった。