伝統的な映画会社とメディアの立ち位置もまた、変化を余儀なくされている。日本映画界の巨人である東宝をはじめとするメジャー邦画会社は、配信プラットフォームの台頭を脅威と捉えつつも、劇場公開と配信のハイブリッド戦略を模索している。メガヒット作を連発する東宝にとっても、世界基準のコンテンツ制作はいまや避けて通れない課題だ。
一方で、過熱するスクープ合戦の最前線に立つ文藝春秋などの報道メディアも、報道のあり方に真摯な問いを突きつけられている。SNS上で一般ユーザーやインフルエンサーが無検証の情報(まさに根も葉もない噂)を発信・拡散する時代において、プロフェッショナルな芸能ジャーナリズムに求められるのは、単なるゴシップの追及ではない。事実関係を冷徹に裏付け、業界の構造的問題やクリエイターの権利保護に焦点を当てる本質的な取材力が、かつてないほど問われている。