ブヨに刺された傷が治癒した後、患部に赤黒い硬いコブのようなものが残り、数ヶ月〜1年以上にわたって痒みがぶり返す現象があります。これは「結節性痒疹(けっせつせいようしん)」と呼ばれる頑固なしこりです。皮膚の深部でアレルギー反応と組織の線維化が持続している状態であり、自然消滅を待つのは困難です。
しこりを防ぎ、残った跡を消すためには以下の対策が基本となります。
1. 初期の段階で炎症を完全鎮火させる
中途半端に赤みが残った状態で薬をやめず、医師や薬剤師の指導のもとで炎症が完全に消失するまでステロイド外用を継続します。
2. 色素沈着・角化に対するアプローチ
皮膚の赤みが落ち着いた後のしこりや黒ずみには、皮膚のターンオーバーを促すヘパリン類似物質配合の保湿剤や、角質軟化作用のある尿素配合クリームを活用します。
また、次のような症状が見られる場合は、市販薬での対処を直ちに中止し、速やかに皮膚科を受診してください。
・腫れが刺された部位を超えて足全体や腕全体に広がっている
・患部から黄色い浸出液(膿)が出ている、または熱感と激痛が増している
・38度以上の発熱、寒気、倦怠感、リンパ節の腫れを伴う
・全身に蕁麻疹が出る、息苦しさやめまいを感じる(重度のアレルギー反応・アナフィラキシー疑い)
皮膚科では、市販薬よりも一段階強力な医療用ステロイド外用薬(ベリーストロング・最強クラス)の処方や、抗ヒスタミン薬の内服、重度のしこりに対するステロイド局所注射など、専門的な治療によって早期治癒を目指せます。