2000年代半ば、細木氏がゴールデンタイムの冠番組を複数抱え、芸能界の頂点に君臨していた最中、彼女の足元を揺るがす決定的なスクープが放たれました。暴力団取材の第一人者として知られるノンフィクション作家・溝口敦氏による『週刊現代』での連載告発です。
後に単行本『魔女の履歴書』としてまとめられたこの調査報道では、以下のような生々しい実態が白日の下に晒されました。
第一に、指定暴力団の大幹部との長年にわたる親密な交際と、その威光を利用した金銭トラブルの解決です。墓石や仏壇の販売を巡り、霊感商法に近い手法で数千万円単位の現金を信者や相談者から集めていた手口が暴かれました。
第二に、かつてプロキューバ政権下の利権や芸能プロダクション買収を巡って発生した恐喝未遂事件など、警察沙汰寸前の数々のトラブルです。溝口氏の緻密な取材に対し、細木氏側は出版差し止めや名誉毀損の訴訟を起こしたものの、法廷闘争の過程でかえって疑惑の信憑性がクローズアップされる結果となりました。