世間が彼らに対して抱いていた「冷え切った仮面夫婦」という先入観は、時間の経過とともに心地よく裏切られることとなった。スキャンダル発覚当初、世論の多くは金子恵美氏が即座に三くだり半を突きつけると予想していた。しかし、彼女が選んだのは世間の感情論に流されることではなく、一人の人間としての宮崎謙介氏を冷静に見極め、再起への道筋を共に歩む決断だった。
当時の舞台裏について、金子氏は後に「怒りや失望がなかったわけではない」と語っている。だが、感情に任せて関係を断ち切るよりも、過ちを犯した夫にどう責任を取らせ、どう立て直させるかという現実的な視点を選択した。感情論を排し、事態を俯瞰して最善手を打つ。この政治家時代に培われたリアリズムこそが、破綻寸前だった家庭を劇的に修復させた最大の原動力である。