順風満帆に見える歌手人生ですが、その原点にはあまりに重い過去が横たわっています。藤あや子は演歌歌手として本格ブレイクする前、まだ地元にいた1981年(当時20歳)に2歳年上の一般男性と最初の結婚を果たしました。同年に長女である娘・未来(みらい)さんを出産し、母としての人生を歩み始めます。
しかし、結婚生活は長くは続きませんでした。価値観の不一致や生活のすれ違いが重なり、わずか1年足らずで離婚を決断。シングルマザーとして幼いわが子を背負い、生きていく覚悟を決めました。
そして離婚から間もない翌年、さらなる悲劇が彼女を襲います。元夫の死因は自死という、あまりに痛ましい幕切れでした。遺された藤あや子の受けた精神的ショックは計り知れず、深い悲嘆に暮れながらも「この子だけは絶対に立派に育てる」と前を向き、歌の道で生き抜く強い決意を固めたのです。