小椋佳自身の闘病生活もまた、壮絶を極めるものでした。最初の大きな転機となったのは、2001年に見つかった胃がんです。このとき、胃の約4分の3を切除する大手術を受けましたが、早期発見と懸命な治療により見事に現場復帰を果たしました。
しかし、試練はそれだけに留まりませんでした。その後も以下のような度重なる病魔が小椋佳を襲います。
- 2001年:胃がん発覚により胃の大部分を切除
- 2012年:急性心筋梗塞で緊急入院・カテーテル手術
- 2014年:脳梗塞を発症するも早期治療で軽症にとどまる
- 近年:重度の糖尿病悪化に伴う慢性腎不全のため、週3回の人工透析を導入
満身創痍とも言える状態のなか、常に傍らで食事管理や日々の体調変化に気を配り、精神的な支柱となっていたのが妻・佳穂さんでした。自らも健康に不安を抱えながら、夫の命の危機を幾度となく救い出した妻の存在は、小椋佳にとって代えがたい力となっていました。