コンゴ民主共和国のサッカー史を語る上で欠かせないのが、1970年代の「旧ザイール代表」時代です。1974年にサブサハラ(サハラ以南)のアフリカ勢として初めてFIFAワールドカップ(西ドイツ大会)出場を果たし、同年のアフリカネイションズカップを制覇するなど、まさにアフリカサッカーのパイオニアでした。
しかし、その後の政情不安や国内インフラの混乱、連盟のガバナンス問題などが影響し、代表チームは長い低迷期を経験します。才能豊かな選手を多数輩出しながらも組織として機能しない時代が続きましたが、近年は国内育成環境の整備と在外ディアスポラ(移住者コミュニティ)の選手発掘が進展。かつて恐れられた「レオパーズ(ヒョウ)」の獰猛さとプライドが、半世紀の時を経て再びピッチ上で蘇っています。