2009年、弱冠16歳で主演を務めた『仮面ライダーW』で鮮烈な一歩を踏み出した。当時のあどけなさを残しながらも、どこか浮世離れした存在感。所属事務所であるトップコートの確かな育成環境のもとで、彼は瞬く間に頭角を現していく。だが、彼の歩みはいわゆる王道の若手俳優ルートとは一線を画していた。
泥臭いインディペンデント作品から巨大規模のメジャー映画まで、躊躇なく身を投じる。貪欲なまでの役への没入と、緻密なキャラクター造形。『あゝ、荒野』で手にした日本アカデミー賞最優秀主演男優賞は、彼の挑戦が決して偶然の産物ではないことを業界全体に知らしめた。日本映画の屋台骨を支える存在へと駆け上がった背景には、安住を拒み続ける愚直な職人気質があった。