海上からのダイナミックな体験を終えたら、次は陸側の遊歩道へと足を運ぶのが鉄則だ。芥屋の大門公園から展望台へと続く小道は、低木が幾重にも重なり合って自然のアーチを形成している。まるで宮崎駿監督の名作アニメ『となりのトトロ』に登場する秘密の抜け道そのものだと、訪れた人々の間で大きな話題を呼んでいる。
自生するヤブツバキの群生が作り出す緑のトンネルは、日差しを柔らかく遮り、木漏れ日が地面にまだらな模様を描く。苔むした土の匂いと鳥のさえずりに包まれながら勾配を登ること約10分。トンネルを抜けた先に突如として開ける大門展望台からは、玄界灘の水平線と糸島富士と呼ばれる可也山が一望のもとに広がる。童心に帰るようなワクワク感と、最後に待ち受ける大パノラマの解放感は、このルートならではの醍醐味だ。