圧巻のスケールで描かれるバルカ共和国の広大な砂漠地帯。乃木が立ち寄った集落で、謎の老人が手渡した一枚の「赤い布」を覚えているだろうか。一見すると単なる旅の無事を祈る風習に見えるが、この布の織り目には特殊なマイクロドットが仕込まれていた。
かつてノゴーン・ベキが現地で信頼を築いた証として使われていた「赤」の色調。カメラワークが執拗にその布の影を捉えていたのは、これが乃木に対する「協力者の合図」であることを物語っている。砂漠の風にたなびく布の動きすら、過酷な現地ロケを敢行した演出陣が仕掛けた精巧な罠なのだ。