ネット上の情報やSNSの短文投稿には、実態と異なる誤解や都市伝説が少なからず流通しています。快適に花火を鑑賞するために知っておくべき3つの盲点を解説します。
誤解1:小雨が降ったら中止、曇りなら確実に開催される?
前述の通り、花火の保安基準において最も警戒される気象要素は「風」です。雨が降っていなくても、上空の風が強く火の粉が観客席側に流れる恐れがある場合、あるいは逆に「無風状態」で打ち上げ煙が上空に滞留して2発目以降が全く見えなくなる恐れがある場合、打ち上げが中断・中止されることがあります。また、近年増加しているゲリラ豪雨に伴う落雷雲の接近時は、雨が降り始める前であっても即座に安全中断が指示されます。
誤解2:みなとみらいなら高層ビルの間からどこでも見える?
横浜港周辺では近年の開発に伴い、Kアリーナ横浜や新築ホテル群、複合オフィスビルが次々と竣工しています。これにより、以前は「定番の穴場」とされていた日本丸メモリアルパークの一部や高島水際線公園などから、打ち上げ台船方向への直接の射線が遮られる「ビル影(デッドゾーン)」が多数発生しています。数年前の古いブログ記事に記載された穴場情報を鵜呑みにして現地へ向かうと、建物の壁面しか見えないという事態に陥ります。
誤解3:シークレット花火(短時間花火)は完全非公開で予測不能?
安全確保のため一般向けの派手な事前告知を控える短時間サプライズ花火ですが、実は完全に予測不能というわけではありません。海上保安庁が発行する「水路通報(航泊禁止・作業予定告示)」や、横浜市港湾局のイベント申請情報、あるいは近隣ホテル・商業施設の屋上プランのスケジュールを照合することで、おおよその打ち上げ日時と場所は事前に把握可能です。