ひめかがナイトワークの世界に飛び込んだのは18歳の頃でした。スタート地点となったのは、大阪屈指の庶民派歓楽街として知られる大阪・京橋のキャバクラ店です。洗練された高級クラブがひしめく北新地とは異なり、京橋は客層の幅が広く、気取らないコミュニケーション力と瞬発力が求められる激戦区として知られています。
当時の関係者や本人がメディア取材・自著で語った回想によると、京橋時代の彼女は決して最初から順風満帆だったわけではありませんでした。「お酒が全く飲めない」「人見知りでトークに自信がない」という大きなハンデを抱えながらも、彼女は徹底した顧客管理と細やかな気配りで頭角を現していきます。来店客の細かな嗜好や会話内容をノートに記録し、昼夜を問わず丁寧なアフターフォローを欠かさない姿勢が、熱心な常連客を急速に増やしていきました。
京橋の店舗で瞬く間にNo.1キャバ嬢へと上り詰めた彼女の噂は、やがて関西屈指の高級ナイトクラブ街である北新地にも届くことになります。大手ナイトレジャーカンパニー「エースグループ」のスカウトを受け、彼女はさらなる高みを目指してステージを北新地へと移す決断を下しました。