日本の二大通信社として並び称される共同通信社と時事通信社ですが、その成り立ちとビジネスモデルには明確な境界線が存在します。両社はもともと、戦前の国策通信社であった「同盟通信社」が第二次世界大戦後の1945年に解体された際、双子の兄弟のように分かれて誕生しました。
最大の違いは「組織形態」と「主たる収益基盤」にあります。共同通信社が地方紙を中心とする加盟社の出資で成り立つ「社団法人」であるのに対し、時事通信社は独立採算の「株式会社」としてスタートしました。
一般のマスメディアに向けた総合報道の配信力においては、共同通信社が圧倒的なシェアとネットワークを維持しています。一方の時事通信社は、証券会社や銀行などの金融市場向け端末サービスや、官公庁・自治体に特化した行政情報サービスといった実務・専門情報の分野で独自の存在感を発揮しています。