マスメディアの主役に躍り出た彼は、お茶の間の顔としても定着していく。日本放送協会が毎年大晦日に放送する看板番組『NHK紅白歌合戦』には、1960年の初出場から12回連続で出場を果たした。
当時の紅白歌合戦は、日本全国の老若男女がテレビの前に集まる究極のステージだ。厳格な選考を勝ち抜き、長年にわたって紅組・白組の白熱した勝負を支えた事実は、彼が単なる流行歌手にとどまらず、国民的歌い手として認知されていた公の証左である。大晦日の生放送で見せる緊張感あふれるパフォーマンスは、今も多くの視聴者の記憶に深く刻まれている。