過熱する芸能ジャーナリズムは、長年にわたり彼女のプライベートを追い、独身の理由を探ろうとしてきた。しかし、浮ついたスキャンダルは驚くほど見当たらない。
浅茅が独身を選び続けた根底には、他者に依存せず自分の人生の舵は自分で取るという強固な哲学がある。昭和から平成へと移り変わる激動の芸能界で、女性が一人で生き抜くことは容易ではなかったはずだ。それでも彼女は、世間一般の幸福論に流されることなく、演じることと自らの生活リズムを何よりも大切にしてきた。その潔い覚悟こそが、彼女の演技に独特の深みを与えている要因なのだろう。