事件の引き金となったのは、『週刊文春』が敢行した徹底的なスクープ取材だった。同誌の調査報道は、彼が公表していた華々しい学歴や国際的な職歴の多くが客観的な事実と合致しないことを一つひとつ証明していった。テンプル大学で取得したとされる学位、ハーバードでのMBA、さらには海外拠点の経営実績に至るまで、看板として掲げられていた経歴の主要部分は根底から覆された。
事態が明るみに出ると、世間のバッシングは加速度を増した。ネット空間では「ホラッチョ川上」というラベルが貼り付けられ、彼が積み上げてきた知的なイメージは一夜にして嘲笑の対象へと変貌した。本人が虚飾を認め、自らメディアからの撤退を表明するまでに時間はかからなかった。