カニを最高の状態で味わうためには、水揚げされる漁期と産地の特性を把握しておくことが欠かせません。両者では法律や協定によって定められた禁漁期間と解禁日に大きな開きがあります。
ズワイガニは資源保護の観点から漁期が極めて厳格に制限されています。日本海海域におけるオスの本ズワイガニ漁は、毎年11月6日午前0時に一斉解禁され、翌年3月20日前後までで幕を閉じます(メスの漁期はさらに短く、資源保護のため年内〜翌年1月上旬頃まで)。つまり、国産の本ズワイガニが市場に出回る期間は冬の約4ヶ月半に限られます。
これに対して紅ズワイガニは、産地によって異なるものの漁期が非常に長いのが特徴です。日本一の紅ズワイガニ水揚げ量を誇る鳥取県境港では、毎年9月1日に解禁を迎え、翌年6月末まで漁が続けられます(7月と8月の2ヶ月間が禁漁期間)。富山県の富山湾などでは9月から翌年5月まで水揚げされます。
初秋の9月から初夏の6月までという長期間にわたり、安定して新鮮なカニが市場へ供給される点も、紅ズワイガニならではの大きな強みです。