ソウル市内のカフェでニュースを見ていた大学院生のパクさん(27)は、スマホの画面を見つめながらため息をついた。「また日本か、というのが正直な感想です」。テレビのニュースキャスターは、受賞した日本人教授の業績を淡々と解説しつつも、韓国側の「ノーベル賞不在」の現状を対比させるように報じている。この対比こそが、毎年のように繰り返される韓国メディアの定番の構図だ。
しかし、今回の反応は例年とは少し異なるニュアンスを含んでいる。ただ羨むだけでなく、自国の研究環境に対するより具体的な批判へと矛先が向いているのだ。