価格上昇の背景には、一企業の経営努力だけでは吸収しきれない深刻な構造問題が存在する。第1に、主原料であるタイ産をはじめとする鶏肉価格と飼料代の高騰だ。世界的なタンパク質需要の拡大と気候変動に伴う穀物収穫の不安定化が、仕入れコストを直接押し上げている。
第2に、揚げ油や衣に使われる小麦粉、さらにはパッケージ資材の価格高だ。特に植物油の国際相場は高止まりが続いており、店舗で毎日大量の油を消費するホットスナック部門には重い負担となり続けている。第3に、輸送人件費の上昇に伴う配送コスト増だ。全国の店舗へ均一な品質と鮮度を届ける物流網の維持費は、年々増大の一途をたどっている。