全国の名塔を実際に訪れるにあたり、把握しておきたいのが「令和の大修理」に伴う公開状況と最新の動向です。
日本第2位の高さを誇る奈良・興福寺五重塔は、明治時代以来約120年ぶりとなる大規模な保存修理工事が進められています。素屋根(巨大な覆屋)に包まれての本格的な解体・修理作業となっており、外観の全貌を再び目にするまでには長い歳月を要します。現地を訪れる際は、境内での展示や最新の工事進捗情報を事前に確認しておくことが欠かせません。
一方、日本三大名塔の一つである山口・瑠璃光寺五重塔では、約70年ぶりとなる檜皮葺屋根の全面葺き替え工事が進行してきました。伝統的な職人技による屋根の葺き替え工程や、美しく蘇った優美な姿を一目見ようと、多くの歴史ファンや観光客が訪れています。
国宝や重要文化財に指定された塔は、定期的な大改修を経ることでその命を次の100年、200年へと繋いでいます。修復作業の現場そのものが、日本の伝統建築技術を間近に体感できる貴重な機会となっています。