ここからはネット上で飛び交う「ホタルイカとらんまいけ」に関する代表的な噂や投稿を検証していく。SNS上では以下のような主張が目立つが、中には明らかな誤情報も含まれている。
①「富山県ではホタルイカのことを公式に“らんまいけ”と呼んでいる」→これは誤り。富山県公式サイトや各漁協の発表資料には「ホタルイカ」の標準和名が一貫して使われており、「らんまいけ」が行政文書や公式な場で使われた記録は2026年3月時点で確認できていない。あくまで方言・俗語・ネットスラングの域を出ない。
②「らんまいけ=乱馬池という場所が富山県にある」→確認できなかった。富山県内に「乱馬池」「らんまいけ」という正式名称の池や地名は存在しない。地元の郷土史研究者も「そのような地名は聞いたことがない」と否定しており、おそらく「らんまいけ」の音から連想された誤情報が拡散したものと思われる。
③「2026年のホタルイカ豊漁は『らんまいけ』現象と呼ばれる異常気象が原因」→科学的根拠は乏しい。富山県水産試験場の担当者は、2026年の豊漁について「海水温の上昇傾向と対馬暖流の流軸の変化が主因」と説明しており、「らんまいけ」という独自の気象・海洋現象が存在するわけではない。言葉の一人歩きに注意が必要だ。
その一方で、SNS上では実際の体験に基づく肯定的な声も多い。「今年のホタルイカは本当にすごい。海が光ってて乱馬が戦ってるみたいだった」「らんまいけ、最初はネタかと思ったけど現地行ったら納得した」といった投稿が目立ち、単なる机上のジョークから「実体験を伴う言葉」へと変化しつつあるのが2026年の特徴だ。