芸能界において石田姉妹が独自のポジションを確立している最大の要因の一つが、1999年に設立した個人事務所「風鈴舎(ふうりんしゃ)」の存在です。
1990年代後半、2人はトップ女優として多忙を極める中で、「自分たちが本当に納得できる作品に誠心誠意向き合いたい」「芸能界の枠組みに縛られず、自分たちのペースで息の長い表現活動を続けたい」という強い意志を持つようになりました。そこで、所属していた大手事務所から円満独立を果たし、姉の石田ゆり子さんが代表取締役社長に就任、妹のひかりさんと共に立ち上げたのが「風鈴舎」です。
女性俳優が20代後半から30代前半の若さで個人事務所を立ち上げ、経営責任を背負いながら第一線で活躍し続ける事例は、当時の芸能界では極めて異例の挑戦でした。社長であるゆり子さんが経営と作品選びの舵を取り、家庭を持ったひかりさんのライフステージの変化にも柔軟に対応できる組織構造を整えたことが、現在に至る息の長い活躍を可能にしています。