女性皇族が民間人と結婚される場合、皇室典範の規定に基づいて皇籍を離脱することになります。ここでネット上で頻繁に議論の的となるのが、最大約1億5250万円とされる「皇族離脱の一時金」の受け取り問題です。
姉の眞子さんは世論の強い反発を受け、一時金の受給を全額辞退して渡米しました。そのため「佳子さまも辞退するのではないか」「税金の無駄遣いをしてはならない」といった声が一部ネットユーザーから寄せられています。しかし、専門家や法制担当者の見解は異なります。
一時金は、皇族であった人物が品位を保持し、民間人として安全かつ安定した生活を送るための正当な法的権利(皇室経済法)です。警備費用や住居の確保を考慮すれば、辞退することがかえって過度な私設警備の負担を招くという現実的な側面もあります。また、国会で長期にわたり審議が続いている「皇族数確保策(女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する居残り法案)」の行方も佳子さまの進路に暗雲を投げかけています。
「自分は結婚して皇室を出るものとして育ってきた」という皇族方の本音と、公務の担い手不足を補うために皇室に留め置こうとする政治側の思惑との間には、埋めがたい乖離が存在します。この制度的宙ぶらりんの状態こそが、佳子さまのご結婚のスケジュールを遅らせている最大の構造的盲点です。