インターネット上のゴシップ記事では、劇的な変化を遂げたタレントに対して「すべての歯を抜いてインプラントにした」「神経を抜いて全歯差し歯にした」と安易に決めつける言説が頻出します。しかし、この解釈には重大な医学的矛盾が孕まれています。
現代の審美歯科医学において、噛み合わせの崩壊や重度の歯周病がない限り、若年層の健康な歯の神経(歯髄)を無差別に抜く行為は禁忌とされています。神経を失った歯は血液供給が途絶えて脆くなり、将来的な歯根破折のリスクが跳ね上がるためです。千賀健永のような第一線のパフォーマーが、激しいダンスや過密スケジュールの中でそのようなハイリスクな治療を選択するとは到底考えられません。
また、「セラミック治療=一生メンテナンス不要」という認識も完全な誤解です。最高峰のセラミックを装着した場合であっても、人工歯と天然歯肉の境目の清掃、就寝時のマウスピース(ナイトガード)による保護、定期的な咬合調整が欠かせません。千賀健永が長年あの美しさを破綻なくキープしているという事実こそが、彼が施術して終わりではなく、日々のブラッシングやフロスを含む苛烈な自己規律を継続している証左なのです。