内臓の物理的な移動を防ぐために最も効果的なのが、「腹圧(腹腔内圧)」を高める身体操作です。筋肉で内臓を周囲からガチガチにホールドしてしまえば、マイナスGがかかっても胃が持ち上がる物理的なスペースをなくすことができます。
1. 腹筋に力を入れて内臓をロックする(ドローイン法)
落下が始まる手前のカタカタと登っている段階から、お腹をへこませながらグッと力を込める腹圧ロック(ドローイン)を行います。おへその下(丹田)に力を込め、胃を筋肉の壁で上から押し下げるようなイメージを保持してください。腹壁が内臓をしっかりと圧迫している状態を作れば、落下時の浮遊感は劇的に抑制されます。
2. 正しい座り方のコツとポジショニング
シートの座り方ひとつで、体にかかる衝撃や重力の伝わり方は大きく変わります。遊園地のアトラクションで浮遊感を最小限にする基本姿勢は次の4点です。
- 深く腰掛ける:お尻をシートの最深部まで押し込み、骨盤を立てて座ります。浅く座ると体が浮きやすくなります。
- 背中と後頭部をシートに密着させる:背もたれから背筋を離さず、ヘッドレストに後頭部を預けます。背骨全体でGを受け止めることで局所的な負荷を分散させます。
- 足の裏を床に強く踏ん張る:床に両足の裏をぴったりとつけ、突っ張るように力を入れます。下半身を安定させることで骨盤の揺れを防ぎます。
- 安全バーを強く握りすぎない:バーを力任せに握りしめると肩に無駄な力が入り、呼吸が止まって腹圧が抜けてしまいます。バーには軽く手を添え、力はすべて下腹部と足元に集約させます。