海外旅行中のトラブルや不測の事故において、英語で的確にSOSを発信できるかどうかは生死を分ける分岐点となります。防犯や危機管理の専門家が指摘するように、パニック状態に陥った人間は母国語以外の語彙が極端に出てこなくなります。そのため、極限状態で使うフレーズは「極限まで短く、相手に行動を促す形」で記憶しておくことが鉄則です。
街中で強盗に襲われたり、身の危険を感じたりした場面では、遠回しな言い回しは一切不要です。周囲の注意を一瞬で引きつけるには、単語一つを腹の底から叫ぶ必要があります。
- 「Help!(助けて!)」:喉を締め付けず、低く太い声で短く連呼する方が雑踏の中で通りやすくなります。
- 「Fire!(火事だ!)」:防犯上のテクニックとして、防犯ブザーと同様に「Help」よりも「Fire」と叫んだ方が、野次馬も含めた周囲の人々が一斉に反応して集まりやすいという心理学的データが存在します。
- 「Stop it! / Get away!(やめろ! / 離れろ!)」:加害者に対して毅然とした拒絶を示す言葉です。
自身が動けない場合や被害に遭った際、居合わせた通行人に通報を頼む場合は、明確な名詞を命令文で投げかけます。
- 警察を呼んでほしい時:「Call the police!(警察を呼んでください!)」
- 救急車を呼んでほしい時:「Call an ambulance!(救急車を呼んでください!)」
- 滞在国の緊急番号を指定する時:アメリカやカナダなら「Call 911!」、イギリスなら「Call 999!」、欧州連合(EU)主要国なら「Call 112!」と叫ぶのが最も確実です。
また、海外の医療機関やホテルのフロントで自らの緊急症状を訴える際のSOS英語表現一覧として、以下の文パターンはメモやスマホの緊急画面に常備しておくことが推奨されます。
- 「I need a doctor immediately.(至急、医師が必要です)」
- 「Someone is following me.(誰かにつけられています)」
- 「I lost my passport and wallet.(パスポートと財布を紛失しました)」