話題沸騰中の 猫の耳ダニ見分け方完全ガイド|黒い耳垢の正体と動物病院の治療法について、詳しいまとめをご紹介しています。
耳の痒みや汚れを引き起こす病気は耳ダニ症(耳疥癬)だけではありません。猫の外耳炎と耳ダニの違いを正確に見極めることは、適切な初動を取る上で極めて重要です。外耳炎にはマラセチア(酵母菌)の過剰増殖によるもの、ブドウ球菌などの細菌感染によるもの、アレルギー性疾患に伴うものなど多岐にわたります。
臨床現場における診断指標および疾患ごとの特徴を以下の比較表にまとめました。
疾患・原因耳垢の性状と臭気痒みのレベル・主な行動完治までの期間・治療法耳ダニ症(耳疥癬)
(ミミヒゼンダニ寄生)黒色〜暗褐色、乾燥したコーヒーかす状。乾いた油臭。極めて激しい(狂ったように掻く)
激しい頭振り、耳血腫のリスク大。2〜4週間
駆虫スポット薬(レボリューション等)の投与と洗浄。マラセチア性外耳炎
(真菌・酵母の異常繁殖)茶褐色〜黄褐色、湿ったベタつき。独特の酸っぱい発酵臭。中等度〜重度
頭を振る、耳を傾ける仕草。2〜6週間(慢性化しやすい)
抗真菌点耳薬の継続投与と耳道内洗浄。細菌性外耳炎
(ブドウ球菌・緑膿菌等)黄緑色〜黄色の膿状分泌物。強い腐敗臭・悪臭。中等度(痒みよりも痛みが顕著)
触られるのを極端に嫌がる。2〜4週間
抗菌点耳薬、抗生剤の内服投与。健康な耳(正常値)薄黄色〜淡褐色のごく微量な汚れ。ほぼ無臭。なし(日常的なグルーミング程度)治療不要(過度な耳掃除は避ける)
表から明らかなように、「ボロボロとした黒い耳垢」かつ「自傷行為に至るほどの掻痒感」がある場合は耳ダニ症を最優先で疑う必要があります。ただし、耳ダニの皮膚損傷からマラセチアや細菌が二次感染し、混合感染を起こす例も極めて頻繁に見られます。