今後の同社の命運を左右する要因として、市場が注目しているアンジェス最新ニュースおよび開発動向にはいくつかのポイントが存在します。第一に、早発老症(プロジェリア)治療薬「ゾキンヴィ」の国内販売など、希少疾患領域における一定の売上計上です。自前の創薬から、他社導入品の国内販売へと収益源の多角化を図る動きは見られます。
第二に、コラテジェンの米国における開発戦略や、慢性椎間板性腰痛症を対象としたDNAプラスミド製品、さらにはエマルジョン型DNAワクチンなど次世代パイプラインの治験進捗です。しかし、米国をはじめとするグローバル市場での治験には莫大な資金が必要であり、国内事業の収益基盤が脆弱な中で、どこまで海外展開を維持できるかには依然として厳しい視線が注がれています。
現実的なアンジェス株価予想を行う上で直視しなければならないのは、業績の劇的なV字回復シナリオよりも、「継続企業の前提に関する注記(GC注記)」が付されるような財務状況と、それを回避するための追加的な資本調達リスクです。機関投資家の本格的な買いが入る土壌は整っておらず、中長期的なトレンド転換を期待するには、売上規模の大幅な拡大や営業損益の均衡といった目に見える数字の達成が不可欠と言わざるを得ません。