高級ホテルの名物料理だったドリアを、日本の日常食へと完全に引き上げた立役者がいる。ファミリーレストランチェーンのサイゼリヤだ。
伝説とも言える「サイゼリヤミラノ風ドリア開発プロジェクト」は、日本の飲食産業における歴史的転換点となった。オーストラリアの自社工場で新鮮な牛乳をふんだんに使用したベシャメルソースの大量生産体制を確立。さらに徹底した工程管理とロジスティクス改革を断行した。
一皿税込み300円前後という圧倒的な低価格でありながら、コク深い本格的な味わいを提供。この技術革新と執念によって、ドリアは世代を超えて誰もが知る国民的ソウルフードとしての地位を盤石なものにしたのである。