とらや工房の隣接地には、近代数寄屋建築の名匠・吉田五十八が設計した「東山旧岸邸」が静かに佇んでいる。かつて首相を務めた岸信介氏が晩年を過ごしたこの邸宅は、伝統的な和の意匠と近代的な住まいやすさが見事に融合した歴史的建造物だ。現在では一般公開されており、工房の散策と合わせて立ち寄る文化的な見どころとして親しまれている。
この一帯は「東山ミュージアムパーク構想」のもと、御殿場の豊かな自然景観と優れた文化・建築遺産を一体的に体感できるエリアとして整備が進められてきた。歴史の重みを感じさせる建築探訪と、季節の甘味を味わうカフェ体験がシームレスにつながることで、旅に深みと知的興奮をもたらしてくれる。