シャープペンシルで書いた文字の上に定規を滑らせたり、左利きの手が擦れたりして、ノート一面が黒く濁ってしまう——誰もが一度は経験したあの不快感は、過去のものになりつつある。三菱鉛筆の「uni(ユニ)」シリーズに代表される、いわゆる「スマッジガード(擦過耐性)」テクノロジーの成熟がその立役者だ。
芯の摩耗粉が紙面に密着し、擦れても広がり出さない特殊なオイルやポリマーの配分は、分子レベルでの調整が繰り返されてきた。現在では、蛍光ペンを上から引いても文字がにじまないレベルに達しており、資格試験の受験生や精密な手帳づくりを楽しむ層から圧倒的な支持を集めている。