ストリーミング全盛の今、高野の過去カタログは再発見の熱を帯びている。Spotify、Apple Music、YouTube Musicといった主要プラットフォームでは、『さくら』が春の定番プレイリストに名を連ねるだけでなく、pal@pop時代の洗練されたエレクトロ・ポップがY2Kリバイバルやシティポップ以降の文脈で若年層に掘り起こされている。
デジタルネイティブ世代にとって、ジャンルの壁を軽々と越えていた高野のミクスチャー感覚は極めて新鮮に響く。アルゴリズムが国境や世代の垣根を取り払った結果、海外のリスナーからも絶賛のコメントが寄せられるなど、デジタルアーカイブがもたらした再評価のうねりは着実に拡大している。