「飛行機が苦手」「船旅の情緒を味わいたい」という旅行者の間で根強い関心を集めるのが、鉄道と海路を乗り継ぐ陸海ルートです。東京駅から東海道・山陽新幹線「のぞみ」で博多駅まで約5時間かけて移動し、博多港や下関港からフェリー・高速船で釜山(プサン)港へ渡り、そこから韓国高速鉄道KTXでソウル駅へ向かうという旅程になります。
博多〜釜山間を結ぶ高速船「クイーンビートル」なら約3時間40分、夜行フェリー「カメリアライン」や下関発着の「関釜フェリー」なら一晩眠っている間に玄界灘を越えられます。釜山からソウルまではKTXで約2時間45分です。
ただし、コスト面では新幹線代(東京〜博多で片道約2.3万円)、国際船運賃(片道約1万〜1.8万円)、KTX運賃(片道約6,000円)が重なるため、片道だけで4万円前後、往復では8万円近くに達します。所要時間も丸一日以上を要するため、コストパフォーマンスの観点では成田からの格安航空券に遠く及びません。それでも、車窓から西日本の風景を眺め、海を渡って韓国第二の都市・釜山を経由しながらソウルを目指す行程は、格安ツアーでは決して味わえない贅沢なグランドツアーとしての価値を放っています。