フリマアプリのヘビーユーザーや家計管理アドバイザーへの取材を進めると、多くの消費者が「少額決済の手数料軽視」という行動経済学の罠に陥っていることが分かります。
「1回100円、振込手数料200円くらいなら気にならない」と放置するユーザーが少なくありませんが、これは行動経済学でいう「ラテマネー(無意識に消えていく小銭出費)」の典型です。知恵袋の投稿を分析した調査データでも、「売上金が1,500円貯まるたびに振込申請を行い、毎回200円のメルカリ振込申請手数料を引かれていた」という事例が確認されています。この場合、実に売上の13.3%を手数料としてメルカリ側に献上していることになり、フリマ出品の手数料10%と合わせれば、利益の約4分の1が消滅していることになります。
一方で、賢明なユーザー層は、得られた売上金をあえて銀行口座へ出金せず、「メルペイ残高」のまま日用品の買い物やコンビニ決済、コード決済対応のスーパーでの支払いに充当しています。売上金を残高としてそのまま消費に回せば、出金手数料200円は完全に回避できるため、経済合理性において圧倒的なアドバンテージを得られます。