SNS上において、日曜日の22時を過ぎると「虚無虚無プリン」への言及数が跳ね上がります。なぜこれほどまでに、過酷な労働環境に置かれた社会人層(いわゆる社畜層)からの熱烈な支持を集めているのでしょうか。
心理学における「感情の脱色(Emotional Numbing)」という観点から分析すると、過度なプレッシャーや過労に直面した際、人間の脳は精神崩壊を防ぐために一時的に感受性を麻痺させ、無感情な状態を作り出す適応機制を働かせます。「つらい」「帰りたい」と過剰に苦悩し続ける代わりに、心を「虚無」に設定することで精神の平穏を保とうとする無意識の防衛手段です。
この防衛状態にある人々にとって、過剰に元気で前向きなキャラクターは時に精神的な重荷となります。一方で、すべてを諦めきった無表情の「虚無虚無プリン」は、「無理に笑わなくていい」「疲れて感情が消えてもいい」という無言の受容感を与えてくれる存在として機能しているのです。