本州では絶滅危惧種となった2000円札ですが、日本国内で唯一、いまなお現役バリバリで日常に溶け込んでいる地域があります。それが沖縄県です。
沖縄の銀行ATMに立ち寄ると、出金選択画面に「2000円札優先ボタン」が当たり前のように設置されています。琉球銀行や沖縄銀行などの地元金融機関では、窓口やATMから積極的に2000円札を払い出しており、コンビニのレジやスーパーのお釣りでも日常的に手渡されます。
沖縄でこれほど定着している最大の理由は、紙幣の表面に沖縄の象徴である「首里城 守礼門」が描かれていることにあります。本土復帰後の沖縄振興の象徴として発行された背景から、地元経済界や自治体、商工会が一体となって「二千円札流通促進委員会」を結成。県民の間でも「沖縄のお札」という郷土の誇りと愛着が根付きました。裏面に描かれた国宝『源氏物語絵巻』の雅やかさと、守礼門の力強さが共存するデザインは、観光客への「おもてなしの紙幣」としても機能しており、沖縄県内では流通インフラが盤石に守られ続けています。