Q1:熱はないのに喉の痛みが2週間以上続いています。市販のトローチや総合風邪薬で様子を見ても大丈夫ですか?
A1:市販薬を漫然と使い続けることはおすすめできません。2週間以上続く痛みは、通常の風邪ウイルスによる急性炎症ではなく、逆流性食道炎、アレルギー性の後鼻漏、慢性上咽頭炎などの可能性が極めて高くなります。市販の風邪薬には痛みを一時的に麻痺させる成分が含まれるため、根本原因の発見を遅らせるリスクがあります。早急に耳鼻咽喉科を受診し、喉の奥をファイバースコープで検査してもらってください。
Q2:熱がなく、喉の片側だけがピンポイントで痛みます。どのような病気が疑われますか?
A2:喉の片側だけの痛みは、耳鼻科領域において最も警戒すべき徴候の一つです。扁桃腺の周囲に膿が溜まる「扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍」の初期、亜急性甲状腺炎、舌咽神経痛、あるいは咽頭がん・喉頭がんなどの腫瘍性病変が疑われます。特に唾液を飲み込む際に耳の奥まで響くような鋭い痛みがある場合は、数日以内に耳鼻咽喉科専門医の診察を受けてください。
Q3:抗原検査でコロナもインフルエンザも陰性でした。それでも喉が痛いのはなぜですか?
A3:検査が陰性であっても痛みが治らない場合、主に2つの理由が考えられます。1つは、検査の感度やタイミングによって検出されなかった別の感冒ウイルスの感染後、粘膜の修復が遅れて「慢性咽頭炎」に移行しているケース。もう1つは、感染症とは全く無関係な「胃酸の逆流(逆流性食道炎)」や「鼻水が喉に垂れる後鼻漏」が併発しているケースです。特に咳止めや解熱剤を飲んでも痛みが変わらない場合は、胃酸やアレルギーに対するアプローチが必要になります。
Q4:病院に行くとしたら、内科と耳鼻咽喉科のどちらを選ぶべきですか?
A4:熱がなく、喉の局所的な痛みや違和感が主症状である場合は、迷わず耳鼻咽喉科を受診してください。内科ではペンライトと舌圧子を使った「口を開けて見える範囲」の観察が中心となりますが、耳鼻咽喉科では細径ファイバースコープを用いて、声帯の裏側や喉頭、下咽頭の微細な粘膜病変まで直接確認できます。ただし、強い胸焼けや胃痛を伴うことが明らかな場合は、消化器内科の受診も有効な選択肢となります。