好記録が相次いだ一方で、レース後には悔しさを滲ませる選手たちの姿もあった。シーズン初戦ならではの「レース勘のズレ」や、ペース配分の乱れから後半に失速するケースも散見された。
特に風の息遣いが変わりやすいロートフィールド奈良の特有の気流に苦しみ、踏切位置の微調整に苦心したジャンパーや、位置取りでインコースに包まれてスパートのタイミングを逃した中距離ランナーもいた。しかし、そうした課題をあぶり出せることこそが春の記録会の真の価値である。ミックスゾーンで見せた選手たちの引き締まった表情からは、すでに次戦を見据えた修正作業が始まっていることが伝わってきた。