1994年、光GENJIからの脱退と事務所独立。今でこそ芸能人が独立し、自らの足で歩む姿は珍しくない。しかし、30年以上前の日本芸能界において、その選択は事実上の「茨の道」を意味していた。
大手プロの庇護を失った直後、待っていたのは厳しい現実だった。オファーの急減、メディアからの冷ややかな視線。それでも彼は愚痴をこぼさず、小さな舞台のオーディションに応募し、Vシネマの現場で泥にまみれた。自分の名前だけで食っていく。その覚悟が、役者・大沢樹生の骨格を作り上げたのだ。現在、多くのタレントが独立を選択する時代において、彼は間違いなくその先駆者の一人であったと言える。