先島諸島を語るうえで欠かせないのが、宮古列島と八重山列島の明確な個性の違いです。一括りにされがちな両エリアですが、島の成り立ちから方言、景観に至るまで大きな違いが見られます。
宮古列島の中心である宮古島は、主に隆起サンゴ礁(琉球石灰岩)でできた平坦な島です。山や川が一切存在しないため、雨が降っても赤土が海へ流れ込まず、世界トップクラスの透明度を誇る「宮古ブルー」の海が広がります。平良市街地を中心に市街化が進み、近年は下地島空港の国際化に伴いリゾート開発が著しく進展しました。
一方の八重山列島は、石垣島や西表島、日本最西端の与那国島などを擁します。宮古とは対照的に山岳や河川、広大なマングローブ林を有し、西表島は世界自然遺産にも登録されるほどの手付かずの生態系が残されています。八重山列島のハブとなる石垣島と宮古島の直線距離は約125km離れており、東京〜静岡間に匹敵する隔たりがあります。両島を行き来するには飛行機が必須で、定期旅客船は運航していません。